皮膚を裸にしないで!~乾燥肌についてのささやかなアドバイス~
このウェブサイトを開設した理由の一つに、皮膚についての 正しい知識を広くお伝えしたいという思いもあります。 日頃外来で患者さんにお話ししていることを、 少しずつインターネット上でもシェアしてゆきたいと思っています。 ここ1週間ぐらいで、ぐっと朝の冷え込みが厳しくなるとともに、 湿度が急激に下がりましたね。それに伴い、乾燥肌の患者さんが 随分外来に来られるようになりました。 皮疹をだいたい見せてもらったあと、まず、患者さんにお伺いすることは、 「石鹸で体を洗っておられませんか」 「シャンプーはお使いですか」 という質問です。たいていの方は 「洗っている」 「ナイロンタオルでこすっている」 「シャンプーを使わないと汚れが取れない」 などの反応が帰ってきます。そこで 「なるべく洗わないように、基本的にはお湯に浸かったり、 お湯ですすぐだけにしてください」 とお伝えすると、患者さんは相当驚かれるようです。 皮膚の表面には皮脂膜と言われる油の膜があって、 皮膚表面から水分が蒸散するのを防いでいます。 また垢になって剥がれ落ちる古い角質細胞も、 その隙間をふ

日本皮膚科学会 皮膚科Q&A
それぞれの疾患を、わかりやすく説明しています。 https://www.dermatol.or.jp/qa/index.html


ダーモスコピーについて
当院では、皮膚の腫瘍やホクロなどの色素病変をみる時に、ダーモスコープと呼ばれる特殊な拡大鏡を使用して、詳細に観察しています。 ほくろの癌といわれるメラノーマか、普通のホクロかどうかを判断したり、どのような皮膚の腫瘍なのかを診断したりするときに有用な情報が得られます。 以前は組織を取って調べなければわからなかったものが、高い確率で痛みを伴わずに診断することができるようになりました。 ◆適応疾患 主として、黒や茶色の皮膚の「しみ」や「できもの」を観察します。たとえば、色素細胞母斑(ほくろ)、悪性黒色腫(メラノーマ)、基底細胞癌、脂漏性角化 症(老人性のイボ)、血管腫,血腫(血まめ)などです。しかし、他の皮膚症状(疥癬、とげ等)でも診断に役に立つことがあります。


ナローバンドUVBについて
皮膚疾患の治療では、皮膚の免疫を抑制する外用薬や内服薬を用いることがあります。しかしながら、そういった治療が長期にわたると、お薬の副作用で残念ながら皮膚を痛めてしまう人もあり、私たち皮膚科医(と患者さん自身も)はいつもそのジレンマと戦っています。 近年、ある紫外線を当てることで皮膚炎などの症状を抑えることができることがわかり、治療に応用されるようになりました。いままで難治とされていた皮膚疾患の患者さんに、副作用を伴う治療を極小にしながら、従来の治療より効果を上げることができるようになりました。 当院でも、ナローバンドUVB照射装置を導入し、難治のアトピー性皮膚炎などの疾患の治療に役立てています。 紫外線は可視光線に引き続いて波長の長い方から順にUVA(長波長紫外線),UVB(中波長紫外線),UVC(短波長紫外線)と分類されます。 NB-UVB(ナローバンドUVB)療法とは、太陽光に含まれるUVA、UVB、UVCの各波長の紫外線のうち、副作用が少なく皮膚治療に有効性が確認された、中波紫外線(UVB)の領域に含まれる非常に幅の狭い波長域(311±2n
ウェブサイト作りました。
当院は、現理事長である先代院長が35年前に開業して以来、地域医療の向上に努めてまいりました。 院長交代に伴い、より多くの皆さまに親しんでいただき、さまざまな皮膚疾患の治療をスムーズに行うことを目的に、ウェブサイトを開設いたしました。
これからも地域の皆さまに頼りにされるかかりつけの医療機関として、スタッフ一同、より質の高い医療と、皮膚の健康・病気に関する正しい知識の提供を目指してまいりますので、どうぞ宜しくお願いいたします。


院長挨拶
この度、労災病院を退職し、10月1日より藤田皮膚科医院院長として勤務致しております。幼い頃からこの地に親しみ、南輝小、福南中、芳泉高校と進学いたしました。岡山の南のエリアでしたらかなり細い路地裏まで道草してきた自負があります。 まだ勤務させていただいてわずかですが、南は玉野、直島から、北は吉備高原まで広い範囲からの方が、本当に小さなこの医院に訪ねていらっしゃることに驚き、感謝の念に堪えません。先代の築いた地域の方々との信頼関係を大事にしながら、日々の診療に当たる所存です。 また、ナローバンドUVBなどの最新機器を導入しつつ、ひとりひとりの患者さんにていねいな指導を行いながら、皮膚疾患のよりよいコントロールを目指していますので、よろしくお願いいたします。