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ナローバンドUVBについて

皮膚疾患の治療では、皮膚の免疫を抑制する外用薬や内服薬を用いることがあります。しかしながら、そういった治療が長期にわたると、お薬の副作用で残念ながら皮膚を痛めてしまう人もあり、私たち皮膚科医(と患者さん自身も)はいつもそのジレンマと戦っています。

近年、ある紫外線を当てることで皮膚炎などの症状を抑えることができることがわかり、治療に応用されるようになりました。いままで難治とされていた皮膚疾患の患者さんに、副作用を伴う治療を極小にしながら、従来の治療より効果を上げることができるようになりました。

当院でも、ナローバンドUVB照射装置を導入し、難治のアトピー性皮膚炎などの疾患の治療に役立てています。

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紫外線は可視光線に引き続いて波長の長い方から順にUVA(長波長紫外線),UVB(中波長紫外線),UVC(短波長紫外線)と分類されます。

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NB-UVB(ナローバンドUVB)療法とは、太陽光に含まれるUVA、UVB、UVCの各波長の紫外線のうち、副作用が少なく皮膚治療に有効性が確認された、中波紫外線(UVB)の領域に含まれる非常に幅の狭い波長域(311±2nm)の紫外線(NB-UVB)だけを取り出して照射することで、難治の皮膚疾患の治療に効果を上げています。

◆適応疾患 1)尋常性乾癬 2)掌蹠膿疱症 3)尋常性白斑 4)類乾癬 5)アトピー性皮膚炎 などに保険適応でありまたほかにも ・結節性痒疹 ・円形脱毛症 などへの有効性も報告されています。

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