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お風呂、好きですか?~乾燥肌についてのささやかなアドバイス~その2

December 17, 2014

昨日から日本を覆っている寒波の影響で、

晴れの国岡山も今年一番の乾燥を迎えています。

今朝の湿度は33%!

外来には相変わらず乾燥肌を訴える患者さんが、

凍るような寒さの中次々といらっしゃいます。

 

でも、乾燥の原因として、お風呂で体を洗うことを思いつく患者さんは

その中にわずかしかおられません。

多くの方々は、石鹸やボディーソープを使って、

食器を洗うように「キュッキュッ」というまで油を落とすことが、

肌のお手入れとして正しいと思っておられるようです。

(固形の石鹸よりシャンプー・ボディソープの方が洗浄力が強いんですよ!)

 

前回のブログでもお知らせしたとおり、

皮膚には細胞間脂質、皮脂膜といった

自分を守るバリアがあり、それを取り過ぎないないようにすることが

皮膚の健康にとって大事なのだということを、

毎日の外来で繰り返しお伝えしています。

お湯に浸かるだけで、汗や脂、垢などの老廃物は9割がた取れてしまいます。

ナイロンタオルとか、気持ちいいから使ってるだけ、

不必要なばかりか、保湿に必要な角質まで取り去ってしまいます。

アカスリなんかされた日には、乾燥肌の人は「因幡の白兎」状態!

先日の福山雅治さんのお話にもあるとおりです。

 

日本は夏季に高温多湿となるため、

毎日入浴して体を石鹸で洗うことが慣例となっています。

「あまり石鹸やシャンプーで洗わないように」

と申し上げると患者さんは

「匂いがするから」

と言って、にわかには受け入れてくださらないことも多いです。

 

しかしながら、ヨーロッパや諸外国では、日本ほど湿度が高くないせいか、

入浴の習慣は一般的ではありません。

日本人に比べて欧米人はずっと体臭が強いのですが、

週に1回シャワーする程度で、あまり気にならないようですね。

そのためか、香水を使う文化が育っているようです。

チベット人は一生お風呂に入らない人もあるとか(!)。

 

日本の社会では身だしなみ、おしゃれとして普通と思われている、

入浴、洗顔、石鹸の使用も、決して人類普遍のものではありません。

思えば、これほどインフラが整備され、自由に入浴することができて、

また豊かな国力を背景として石鹸を過剰に使うことが許されるのは、

古今東西、現代日本以外にはありえないと思います。

 

古代ローマでも、入浴を好んで行っていたようですが、

今の日本人のように石鹸やシャンプーで毎回使うことはなかったでしょう。

真面目な国民性と相まって、

『現代日本人の肌は、未曾有の危機に直面している!』と言っても過言ではありません。

 

メディアは連日、石鹸・シャンプーを使うようにと

目と耳からすり込んできます。

最近では、

「シャンプーに油を何十%配合しました」

なんていう宣伝がありますね。

気をつけましょう。シャンプーは油を落とすものですw

石鹸やシャンプーをたくさん使うことで

なにか高級な生活を手に入れているような錯覚に陥り、

われわれ消費者は踊らされています。

 

目の周りや、首のシワの筋に沿って湿疹が治らないと訴える患者さんの多くは、シャンプーを使っておられます(当たり前ですがw)。

そういった患者さんには、シワの多い部分にシャンプーがたまるので、

かぶれの原因になっていると説明します。

 

水洗いだけで9割の汚れや脂が落ちます(美容師さんに確認済)と説明し、

どうしてもシャンプーしたければ、10倍ぐらいに薄めたものを使って、

残らないようによくすすぐように説明を差し上げます。

薬を塗って治ってもまた再発するという患者さんの多くは、

これでよくなられているようです。

 

同じようにシャンプー・石鹸を使っても、

トラブルの起こらない消費者の方も、

たくさんおられることでしょう(むしろそちらのほうが多いはずです)。

しかし、肌のバリア機能には個人差があります。

目の前に次々とやってくる乾燥肌の患者さんが、

真面目に体を洗うことによって体を傷めておられる状況をみるにつけ、

忸怩たる思いに苛まれます。

 

おしゃれで髪を洗ったり体を洗ったりすることは構わないですし、

大事なことですが、皮膚が健康になるために、

「しなければ!」と思ってやるのは間違いです。

洗いすぎによる皮膚炎は、一種の「おしゃれ障害」と言ってもいいでしょう。

「洗わなければ清潔になりませんよ」

「健康な肌のために洗いましょう」

と繰り返してメッセージを送られると、

世界一真面目な国民性で知られる日本人は、

一生懸命、赤剥けになるまで肌を磨いてしまうのです。

 

毎日洗わない欧米人の生活習慣を、

冬場の日本人も少し見習ってみてはどうでしょうか?

連日入浴するだけでも、冬の乾燥した時期には保湿の妨げとなりえます。

乾燥肌で悩まれている方は、一日おき、またはもっと間隔をあけて

お風呂に入ってみてください。

冬の日本同様、年中乾燥している欧米ではそれが当たり前なのですから!

 

目先の気持ちよさだけではなく、快適な生活を送るために、

賢いライフスタイルを選択したいものですね。

寒い季節、お風呂で温まるのは気持ちいいことですが、

洗いすぎないことも大切。

乾燥肌で悩む方は、足湯、腰湯などで十分温まってお休みくださいね。

 

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