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アトピー性皮膚炎の全身療法~1.紫外線療法について~

February 1, 2015

 

前回は近年のアトピー性皮膚炎を取り巻く状況について簡単にまとめました。

アトピー性皮膚炎の患者さんは、長い経過になると、「もう治ることはない」

と思っていしまいがちですが、そんなことはありません。

 

日本皮膚科学会のホームページでも、次のように記されています。

患者さんが次のような状態になることを目標にします。

  • 症状はないか、あっても軽く、日常生活に支障がなく、薬物療法もあまり必要としない。

  • 軽い症状は続くが、急激に悪化することはまれで、悪化しても持続しない。

 そして、このような状態を維持することで、病気を苦にすることなく、楽に生活できることが期待されます。


当院では特別な治療をしているわけではありません。

ガイドラインに基づいて、日本中どこでもやっている治療を提供しています。

まずは「しっかり塗ること!」

体中盛り上がって汁が出るようなひどい発疹で患者さんでも、入院して1日3回(ここ大事)ホルモン剤をみんなで手分けして塗ると、1週間で見違えるようにきれいになります。おうちの掃除をしっかりしてもらってから、試験外泊をして、悪化がないことを確認して退院します。退院後もひどくならないように薬を塗ってもらいますが、以前よりもずっと楽な状態を保つことができます。

入院が可能な患者さんは、近くの病院に紹介させてもらいます。

でも、ひどい発疹の人誰しもが入院してもらえるわけではありません。

仕事が忙しい、お金がかかる、などの理由で、

外来通院でコントロールしなければならない患者さんもあります。

 

ガイドラインでは1日2回の外用を推奨しています。

1日1回塗る人と、2回塗る人では明らかに症状の改善が違います。

でも、3回塗れれば、さらにもう少しよく効きます。

自宅でも3回塗ることができれば、ぐっと改善することが見込まれるのですが、

薬を体に塗るという行為はなかなかそれ自体がストレスであり、

1回しか塗れなかったり、どこかで外用療法には限界が見えてきます。

 

そういった患者さんには、全身療法をおすすめしています。

全身療法は大きく分けて3つ。

1.中波紫外線療法(ナローバンドUVB)

当院ではナローバンドUVB照射装置を導入しています。
紫外線を週1回(症状、通院状況によって増減します)程度、

患部の皮膚に当てることで、

外用療法だけでは軽快しなかったしつこい皮疹が、

何度か照射するうちに徐々に軽快します。

 

メリットは、やけどしないように気をつければ、ほとんど副作用がないことです。

デメリットとしては、通院の回数が少ないと効果も少ないことです。

週3回当てることができれば、劇的に改善する方もあります。

そのほかの全身療法に比べて、

副作用・費用(3割負担で1回1000円程度、週1回なら月に4-5,000円です)

の点から、オススメの治療と言えます。

 

入院治療と同様、一旦軽快すればそれほど頻繁に

通院していただく必要はなくなります。

皮疹が出ても、今までとは比べ物にならないほど少ない量の薬を塗るだけで、

快適な生活を維持することができると思います。

 

(「全身療法」としましたが、厳密に言うと、2009年に改定された日本皮膚科学会の「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン」では、紫外線療法はアトピー性皮膚炎に対する代替療法(付加的治療法)の一 つとされています。つまり通常の治療方法であるステロイド軟膏、プロトピック軟膏、全身療法としての抗ヒスタミン薬の内服治療などを施行したけれども、そ れらの治療に抵抗性であったり、その使用量が多いため副作用が心配される場合などに、補助的治療方法として採用すると良い、との位置づけです。しかしながらガイドライン策定時、ナローバンドUVBは施行されるようになってまだ日が浅かったため、効果がよくわかっていなかったところもあると思われます。劇的に改善する方もあり、この治療法が十分行き渡った現在では、単なる補助的治療法以上の位置づけになると考えています。)

 

次回は、当院で施行しているそのほかの全身療法についてお知らせします。

 

 

 

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