

開院40周年を迎えました。
暑い日差しが照りつけるかと思えば、 朝夕は肌寒かったりして、 体調を崩しがちな今日このごろですが、 いかがお過ごしですか? 6月といえば、梅雨。 6月7日現在、東海・関東から北陸・東北までは 平年より早く梅雨入りしたそうですが、 近畿・中四国・九州北部はまだのようです。 憂鬱な季節ですが、ちょっと嬉しいニュースがありました。 当院が1979年に開院して、40年が経ちました。 最初の頃から来られている方のカルテは、 ずいぶん分厚くなっています。 当時小さなお子さんだった方が、 成長されて子供さんを連れて来られたりすると、 わけもなく嬉しくなったりします。 この6月から、新たな10年に入りました。 40年の間に、患者さんの意識も、 日常環境も少しずつ変化しています。 治療の方法も様々な選択肢が登場し、 悪くしないようにという、 以前の消極的なものから、 より根治に近い、健康な状態を保つような治療に変化しています。 変化するものには対応しなければなりませんが、 皮膚のトラブル、悩みで受診される患者さんの気持ち、 それを治したいという我々の気持ちは同じで


アトピー性皮膚炎の全身療法 ~4.デュピクセント注射について~
ゴールデンウィークも終わり、 強い日差しに汗ばむことも多くなりました。 木々の枝葉が伸びて青葉の色が次第に濃くなり、 それを食べる毛虫やその他の虫たちも ”五分の魂”を謳歌するかのように、 徐々に勢いを増してきます。 たかが虫刺され、されど虫刺されです。 お出かけの際にはお気を付け下さいね。 (ブログ過去記事『虫にさされる前に』をご覧ください。) 夏に悪化するアトピーの方も多くおられます。 以前、アトピー性皮膚炎の全身療法について、 まとめたことがあります。 ~1.紫外線療法について~ ~2.ホルモン剤の内服について~ ~3.シクロスポリン内服について~ それぞれ有効な治療ですが、一長一短があり、 何より、効果は一時的なことが多く、 治療を中止すると速やかに再燃することが多い、 ということが難点でした。 この春から登場したアトピー性皮膚炎の治療のための注射薬、 デュピクセント。 15歳以上で、 いままでの治療で十分の効果が得られなかった患者さんが、 この薬を使うことで、症状の改善が大きく期待できます。 デュピクセントを用いたアトピー性皮膚炎の治療